口内炎の原因とは・3つの予防対策と治療法

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気がつくと出来ている口内炎。

大きさや出来ている場所も様々で、お食事がしにくかったり、しみたりと厄介なものではありませんか?

でも、その口内炎は口の中の傷以外にも何かの前兆や病気のサインかもしれません。

今回はなぜ口内炎が出来るのか、どうしたら予防できるのか、出来たとしても早く治したい口内炎の予防と治し方についてお話していきます。

1. 口内炎の種類と原因

舌にできた口内炎の写真イメージ

(舌にできた口内炎の写真イメージ)

口内炎とは、口の粘膜にできる潰瘍や炎症全般のことを言います。

口の中が荒れたり、しみたり、また進行すると少し当たっただけで痛いので話づらくなってしまったりと、状態によっていろんな弊害がでてきます。

では、どのようにして口内炎ができてくるのでしょうか。

1-1. アフタ性口内炎

口腔内でもよく出来やすい口内炎で、歯肉や頬の内側、唇、舌によく発症します。

噛んだり痛めて傷が出来ると、そこから細菌が入り粘膜の表面に黄色〜白色で5㎜程度の大きさの潰瘍ができます。口内炎部分に当たると痛みがあったり、刺激のあるものでしみたりもします。

1〜2週間程度で自然と治っていきますが、強い痛みがあったりなかなか治らない場合は、病院で軟膏を処方してもらったり、最近ではレーザーを当てるという治療法もあります。

どちらもすぐに治癒するとはいえないので数回の通院が必要な場合もあります。

1-2. カタル性口内炎

火傷や入れ歯、矯正器具が粘膜との摩擦によって出来る口内炎で、口全体が赤く腫れて白っぽくただれた状態になります。

痛みは比較的少ないですが口臭の原因になることもあります。

摩擦が起こっている原因の部分を取り除くことによって、自然と治っていきますので歯科医院での調整が必要になってきます。

入れ歯に関しての詳細は、「保険も適用できる!入れ歯とブリッジのメリット・デメリット

矯正器具に関しての詳細は、「大人必見!歯科矯正をする事で起こる体への影響」を参考にしてください。

1-3. ウイルス性口内炎

ウイルスに感染する事によって出来る口内炎で、ヘルペスや梅毒、クラミジアなどのウイルスの種類があります。

水疱瘡のような水疱が唇や舌、歯肉にできます。

伝染性で痛みが強く、発熱を伴う場合もあり、飲食するのがつらいという状態になる事もあります。

ヘルペス性口内炎については小児に発症するケースが多く、一度かかるとウイルスを保持し続ける為、大人になって疲れや抵抗力が弱くなった時に再発する事もあります。

ウイルスの原因菌が何であるかを調べて、それに対する抗ウイルス剤や軟膏の処方が必要になってきます。

1-4. カンジダ性口内炎

もともと口腔内の常在菌であるカンジダという一種のカビ菌の数が増える事によって発症する口内炎です。

口腔内の清掃不良や入れ歯のカビによってでき、白い苔のようなものが口全体に点状や地図状に広がります。

糖尿病や血液疾患の病気のある人や、抵抗力の低い妊婦、小児に出来やすい口内炎です。

違和感や食事中の痛みもあり、無理やり剥がそうとすると出血を伴う事もあります。
抗真菌剤を含むうがい薬や軟膏での処置が必要になり、口腔内を清潔にしておく事も重要になってきます。

1-5. アレルギー性口内炎

口腔内の金属によって出来る口内炎で、口腔内全体が赤く腫れてかゆみを伴う事もあり、場合によっては手や腕などにも腫れやかゆみなどのアレルギー症状が出る事もあります。

食べ物や薬、口腔内にある金属などで発症する事もあります。

まずは、病院で何が原因であるかを調べていき、口腔内の金属が原因であればプラスチックの物にかえるなどの処置が必要になってきます。

2. 口内炎の予防

口内炎の予防

治療法があるにしても出来れば口内炎は出来ないほうがいいですよね。

頬や唇を噛んでしまったり、義歯などで傷つけてしまって出来てしまう口内炎はしょうがないかもしれませんが、ビタミン不足やストレスでの口内炎は予防しておきたいものです。

2-1. ビタミン不足

ビタミン不足で、口内炎が出来やすいと言われますが、ビタミンB不足になると出来やすいと言われております。
ビタミンBは糖をエネルギーに変えて粘膜や皮膚を守ってくれる働きをします。

ビタミンBは体のあらゆる臓器に使われる以外にもストレスや喫煙、飲酒時にも消費され、更に月経時に多く使われるので女性は男性よりも不足しがちになりやすいので注意が必要です。

また、ビタミンBは貯める事ができないうえに熱に弱いので毎日こまめに、そしてできるだけ加熱せずに摂取する事をおすすめします。

2-2. 口の中をきれいにする

口の中に歯垢や歯石が多い状態だとそれだけ細菌の数も増えやすいです。

普段からの歯磨きで出来るだけ口の中を清潔な状態にしておきましょう。

外出先では洗口剤などを使ってうがいをするというのも効果的な方法のひとつです。

また、虫歯でかけた歯の尖っているところが原因で、口内炎になったりもするので定期的な歯の健診もオススメです。
義歯に関して言えば、毎日磨きにプラスして洗浄剤などを使ってカビや細菌の増殖を予防しましょう。

2-3. 休息をとる

仕事などで毎日忙しいかもしれませんがストレスや疲労、寝不足などで免疫力が低下すると口内炎が出来やすいので適度な休息で予防していきましょう。

3. 病気のサイン

病気のサイン

口内炎の様な症状や痛みでも実は病気のサインの可能性がある事もあります。

生活習慣を見直したり、薬などで対処しても2週間以上治らない口内炎は一度、病院を受診してみた方がいい場合があります。

3-1. ベーチェット病

自己免疫疾患のひとつで、大きい口内炎が繰り返し出来て口内炎以外にも皮膚や目の炎症があります。

3-2. 口腔ガン

同じ場所にずっと出来ていて治らない。
普通の口内炎とは違いあまり痛みを感じません。また、首のリンパが腫れたりと全身的な症状も出てきます。

3-3. 舌ガン

口腔ガンと同じようにあまり痛みを感じません。

見た目が少し口内炎とは違いデコボコとして少ししこりの様になります。

3-4. 白血病

免疫力が低下してくる為、口内炎が出来やすく治りにくくなります。

他にも微熱や怠さなど全身的な症状も出てきます。

4. まとめ

生活習慣の乱れや病気のサインなど、口内炎が出来るのには意味がある事もあります。

基本的に口内炎は自然に治っていくものではあるので軽く考えがちになりますが、普段の生活や体調を見直すきっかけにしていただきたいと思います。

そして違和感があり、長引くようであればそのままにせず、歯医者さんに相談することをおすすめします。

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佐藤ひとみ

歯科衛生士
3件の歯科医院で歯科衛生士として現在も勤務。
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口内炎が治らない・悪化した場合は歯科医院へ

口内炎が思うように治らなかったり、いつもと違う感じがする.. そういった場合は、放置などはせずに一度歯医者さんに相談をしてみることをおすすめします。 口内炎に限らず、お口に異常を感じた場合は病気のサインである可能性もあることから、しっかりと普段からケアしていきましょう。 歯医者さんを探す際は、歯科医院検索サイトが便利です。 ・全国60000万医院から検索ができる ・土曜日・日曜日にも診療に対応している歯医者さんに条件を絞って検索できる ・気になる歯医者さんがあれば、電話予約・ネット予約が自宅から可能

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