最近は歯の健康美を求める人が多くなり、今後やってみたい・興味のある美容行為としてホワイトニングは上位に入っています。
ホワイトニングから得られる白い歯は、清潔感を生み出し、きれいな歯が自信をつくり素敵な笑顔をもたらしてくれます。
ホワイトニングをやってみたいけど、実際のところどうなんだろうといったよくある5つの疑問についてまとめてみました。
是非ご参考ください。
1. 知って得する!ホワイトニングに関してよくある5つの疑問
1-1. ホワイトニング剤は歯や体に対して悪影響はあるの?
ホワイトニング剤に含まれている薬剤は過酸化水素と過酸化尿素です。
米国食品衛生局は過酸化水素と過酸化尿素は口腔用殺菌剤として「安全で有効性があり、不当表示品ではない」としています。
また、一方で過酸化水素に含まれる活性酸素により細胞がダメージを受けないかとの声もありますが、「ホワイトニング程度では細胞に損傷は起こらない」という報告が大勢をしめているので問題ないとされていますが、処置にあたって、事前に痛みに対する診査と診断は必須になってきます。
また、妊婦や授乳中の方は緊急を要する処置ではないためこの時期は避けましょう。
そして、遺伝的に体内のカタラーゼが不足して過酸化水素が分解できない体質の無カタラーゼ症の方、漂白剤やラテックスにアレルギーのある人は、ホワイトニングは行えません。
薬剤ではありませんが、光過敏症の方は薬剤の反応を促進させるはハロゲンやLEDなどのライト照射するオフィスホワイトニングの施術は難しくなるため、光過敏症の方はホームホワイトニングの方が向いています。
・オフィスホワイトニングとは
オフィスホワイトニングとは、ご自宅ではなく、歯科医院で専用の薬剤と光を使用して行う方法になります。ホームホワイトニングとの違いは、歯が白くなる早さです。
患者さん自身が行う事は特に何も無いので、安心して処置を受ける事が出来ます。
・ホームホワイトニングとは
ホームホワイトニングとは、多くの歯科医院が実践をしているやり方で、まず歯の型を取り、ホワイトニングに使用するマウスピースを作ります。
そのマウスピースに、ホワイトニング専用薬液を患者さん自身がつけて、歯にはめて使う方法です。
その他ホワイトニングに適さない歯の症状の方もいらっしゃるので、ホワイトニングに興味があれば、まずは歯医者さんに相談しましょう。
1-2. ホワイトニングに年齢制限は?
年齢による制限は基本的にありません。
アメリカでは、州によっては21才以上が年齢制限を設けているところもあるそうですが、これは、自身の身体に責任をもつ一応の年齢的な目安として設定しています。
日本では未成年者でも保護者の同意のもとホワイトニングは可能です。
ですが、歯の成長による過程を考慮して18才以上をおすすめしています。
また、高齢者の方でも白くしたいけど、詰めなおしたり、被せなおしたりといった処置を避けたい場合はホワイトニングが有効な処置となります。
1-3. 歯周病や虫歯がある人はホワイトニングをいつできる?
プラークや歯石の沈着がある場合、適切な歯の色を診断できない場合があるため、歯周病治療を行ってからホワイトニングを行います。
逆もあります。
虫歯の場合、虫歯の部分を処置したあと、最終的な詰め物を詰める前にホワイトニングを行い、ホワイトニングで得た白さをもとに白い詰め物を詰めていきます。
また、初期の虫歯の場合はホワイトスポットと言って、白い斑点が見られることもあります。
このような場合はホワイトニング後、一時的に目立ってしまうことがありますが、ホワイトニングを継続するうちに、ホワイトスポットが薄くなり、色がなじんできます。
1-4. ホワイトニング中・ホワイトニング後のしみる、痛みが出たらどうするの?
患者さんご自身の歯が、歯ぎしりで歯の先端が削れていたり、歯の表面に細かいヒビが入っている場合など形態学的異常が見られる場合は、薬剤が歯の内部に浸透しやすく痛みがでる可能性が高まります。
事前に診断してもらいますが、日頃から知覚過敏がないか、ご自身でも注意を払いながら、もしある場合には事前に歯医者さんに相談しましょう。
日頃、知覚過敏がなく、もし術中にピリピリと痛みを感じた場合には、非常コールを鳴らし、術者に痛いところを伝えましょう。
その際は専用の痛みを緩和するお薬を塗ってもらいます。
知覚過敏の詳細は、「歯がしみたり強い痛みに注意!知覚過敏の危険性と適切な対処法」をご参考ください。
また、痛みの部位が特定できず、範囲が広い場合はホワイトニングを中断することもあります。
ホームホワイトニングの場合は、歯医者さんの指示のもと、行う際に事前に確認してください。
術中・術後のしみる、痛みは一過性のものがほとんどなので、ホワイトニング後24時間~48時間以内にだいたいはおさまるとされています。
ホワイトニング後に冷たいものや温かい食べ物・飲み物でしみるといった場合は歯の表面を覆う膜が一時的に剥がれるため、刺激が感じやすくなっているので、歯を磨く際はフッ素配合の歯磨き粉を使用することで症状は治まってきます。
(市販ではシュミテクト等)ですが、ひどい場合は鎮痛剤を飲んでもらうこともあります。
1-5. ホワイトニング後に再着色しないためにどうしたらいいの?
ホワイトニングを行うと、歯の表面を覆う膜が一時的に剥がれ、その膜が形成されるまでに12~24時間かかります。
この間は飲み物、食べ物やそのほか生活習慣で気を付けなければならなりません。(着色性の強い飲食物を参照してください)
また、その期間が過ぎても、ご自身の生活習慣を今一度見直してみて下さい。
例えば、濃いコーヒーを一日何杯も飲む方は、それだけ着色もしやすくなります。
そして着色すると、ご自身のケアではどうしても取りづらいのが現状です。
歯科医院や薬局にホワイトニング効果のある歯磨き粉もありますので、歯磨き粉も使い分けをしながら、それでも着色が気になりだしたら、白さをなるべく維持するために、歯科医院にてスケーリングやポリッシングを行ってもらいましょう。
口腔内のプラークが少なければ、ホワイトニング後の白さを明るく、清潔感あるものに少しでも長く保つことができるでしょう。
白さが以前のように暗く後戻りしてきた場合には、3か月~6か月に一回程度のメンテナンスとしてのホワイトニング(タッチアップ)をする必要があります。
オフィスホワイトニングは後戻りが早いため、なるべく長く維持を希望の方はホームホワイトニングやオフィスホワイトニングとホームホワイトニングの両方を取り入れたデュアルホワイトニングをお勧めします。
まとめ
ホワイトニングでよくある5つの疑問にいてお伝えしました。疑問点が少しでも解決できれば幸いです。
ホワイトニングにより歯の健康美を目指すことで、女性らしさがさらに、引き立つのではないでしょうか。
また、最近は男性もホワイトニングの施術を受ける方が増えております。
人との接する機会が多い方や結婚式を控えている方、同窓会前など何か特別なイベント前など自分へのご褒美で歯を白くしてみてはいかがでしょうか?
興味のある方は余裕のある予定を組んで歯医者さんに相談してみましょう。
浜田 甲子
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