虫歯で悩まないために覚えておきたいこと

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最近歯の一部が黒ずんできた、冷たいものや熱いものが歯にしみるといったことはございませんか?

ひょっとすると虫歯の初期症状かもしれません。

虫歯という病気自体ポピュラーなイメージが付きまとい、ついつい軽視してしまいがちな病気です。

しかし実際は思っているほど楽観視できるものではなく、虫歯に気づいた際にはできるだけ早めに歯科医院へ行き、検査と治療を早い段階で受けていただくのが一番なのです。

1. 虫歯による実際の症状について

虫歯

虫歯は初めのうちは症状も軽く、生活に大きな支障を与えることもありません。

しかしだからと言ってそのまま放置し、次に次にと治療を先延ばしにしてしまい、重症化してしまうと次第に大きな痛みを伴い、虫歯が歯の表面だけでなく歯の神経にまで到達していると最悪の場合歯を抜かなければいけないという可能性もあるのです。

また虫歯の放置によって、一つの歯だけでなく他の歯にも悪影響が出たり、お口の中だけでなく全身疾患の原因にもなるとされています。

時間を割いて歯科医院へ行くのは初めは億劫に感じるかもしれませんが、虫歯は一度かかってしまうと自然に治ることはほとんどありません。

さらに重症化してしまい、身体だけでなく時間的にも経済的にも負担が大きくなる前に、一度は歯科医院で診療を受けましょう。

現在は歯科医院もネットで予約ができるところも増えてきており、今住んでいるエリアにもたくさんの歯科医院から選んでいただいた上で気軽に診療予約ができるはずです。是非とも活用していきましょう。

1-1. 虫歯にならないためには

ここ数年、特に歯になんの異変や痛みもなく、毎日健康に過ごせている方もいるかと思います。

確かに虫歯や歯周病はかかりやすい人もいれば全くかからない人もいるなど、リスクは人によって様々です。

実際問題として歯の寿命を伸ばすために最も大切なのは、病気になったらすぐに治療することよりも、あらかじめ歯が病気にならないような環境作りを普段から行っていくことにあります。

そのためにはまず毎日のケアが重要になってきます。

朝と夜のブラッシングに合わせて歯ブラシでは届かない部分のフロス、生活習慣の改善など、ご自宅でできることはたくさんあるのです。

そしてもう一つ習慣付けておきたいのが、歯科医院で予防歯科を定期的に受けてもらうことです。

予防歯科とはその名の通り、歯の病気を予防するための歯科治療です。

自宅でのケアでは落としきれない隙間の汚れや歯石の除去、歯に異常がないかの検診や、さらにはご自宅で行うブラッシングの指導や生活習慣の改善点など、予防に関する治療や情報をすべてこの予防歯科で受けてもらうことができるのです。

詳細は「予防歯科に興味を持ったら知っておきたい5つのこと」を参考にしてください。

1-2. 予防歯科を受けるメリット

歯科医院は、どうしても歯が悪くなってから行くところであるというイメージが付きまといがちで、中々クリーニングや定期健診だけの用事で行くのは気がひけるということもあったかもしれません。

しかし最近では歯医者さんも予防歯科を重視する傾向が強まってきており、日々のメンテナンスに活用して欲しいという声も多く聞こえてきています。

予防歯科の頻度は個人差もありますがだいたい3ヶ月に1回を目安にしている歯科医院が多く、ご自宅でのケア、そして数ヶ月に一回の歯科医院でのメンテナンスを受けることで、病気しらずの健康で美しい歯を実現しましょう。

普段から行きつけの歯科医院を作っておけば、突然の歯の痛みや不慮の事故で歯を折ってしまった時にでもすぐにかかりつけの歯医者さんに診てもらうことができるため、そういったアクシデントにスムーズに対応できるようになることも通院のメリットです。

2. 日々進化している歯科治療で安心の通院

とはいえ、実際に歯科医院へ行くとなると、急を要する状況でなければ億劫になってしまいがちです。

多くの方が歯科医院へ行かれることを面倒に思われる原因として、なんとなく歯科医院にあまり良いイメージを持たれていないというところがあるのではないでしょうか。

幼少の頃に無理やり治療を受けさせられた記憶や、薄暗い院内で、聞きなれない音や、痛みを伴った治療を受けさせられるのではないか。

そんな印象が歯科医院を遠ざけている原因の一つかと思います。

2-1. イメージを払拭する歯科医院の日々の取り組み

しかし、最近の歯科医院の多くはそんな暗いイメージを払拭しようと努めており、様々な取り組みに努めています。

例えば歯科医療技術の進歩です。

医療技術は日々進歩していると言われますが、それは歯科治療においても例外ではありません。

根管治療の普及により虫歯が神経に到達していた場合でも歯を抜かずに虫歯を除去することができるようになったこと、デジタルレントゲンという従来よりも被曝量を大きく抑えたレントゲンの導入により、健康被害をあまり懸念することなくレントゲン撮影ができ、詳細な情報取得が容易になったこと。

レーザー治療の発達により、痛みや出血をできる限り抑え、かつ治療時間の短縮にもつながったこと、これまでは多少の痛みも致し方なかった麻酔治療も、電動麻酔や表面麻酔の導入、さらに細くなった麻酔針によって、麻酔の痛みもより小さくなりつつあります。

これらすべてがそれぞれの歯科医院で導入されているとは限りませんが、最新技術の導入に積極的な歯医者さんは全国にいるため、気になる治療を導入している歯科医院を探せばきっと見つかるでしょう。

もちろん医療技術だけでなく、患者さんに気兼ねなく来てもらい、落ち着いて治療を受けられる環境作りにも力を入れています。

院内は明るく気軽に入れるように照明や日当たりを考慮してつくられ、スタッフも明るく丁寧に患者さんの応対を行っているところが増えています。

またバリアフリーの導入によりお身体が不自由な車椅子の方や、ベビーカーをお連れの方にも通いやすいように努めているところも見られ、通院できる歯科医院作りには力が入っています。

キッズスペースを完備しているところも多く、中にはお父さんやお母さんが治療している間に子守をしてくれるといった歯科医院もあるなど、サービスにはかなり重点を置いている歯科医院は増えています。

予防歯科

2-2. 衛生管理の徹底

見えないところの細やかさや、衛生管理の徹底も年々向上しているように思います。例えば院内で使用する水です。

治療に使う水は水道水ではなく殺菌された水を使ったり、歯科医院の中には治療だけでなく、お手洗いやその他院内すべての水を殺菌水で統一しているところもあるなど、水へのこだわりは強いものがあります。

そして治療器具の殺菌・消毒のための設備です。消毒後はパック詰めにして保管し、使用の直前まで開封しないなど、それぞれの歯科医院で独自のこだわりを持って衛生管理に臨んでいるのです。

そういった細かな情報も歯科医院のホームページや歯科医院紹介サイトを参考にしてみると、かなり詳細に知ることができるため、患者さんも余計な心配をすることなく診療を受けてもらうことが可能になりました。

 まとめ

実際の問題として海外、特に欧米諸国ではお口の健康に関しては予防歯科の徹底などかなり高い意識を持って臨んでいる一方で、日本ではまだまだ及ばないところがあるようにも見受けられます。

しかし、それも昔ほどではなく年々意識も高まりつつあり、歯科医院の方からも積極的に予防歯科を促すキャンペーンが行われていたりもしています。

虫歯にかかった方は早期治療を心がけ、まだ特に異常を抱えていない方でも、積極的に虫歯予防にも取り組んでいきましょう。

 

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歯科ペディア

「歯の健康を保つ応援メディア」歯科ペディアです。 歯科医師監修のもと、歯科業界の現場で活躍している方がライターとして記事を執筆、情報を発信しています。
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